飛躍を遂げる15歳、瀬尻 稜 をインタビュー

幼い頃から ELEMENT の一員として活躍する瀬尻稜。昨年のDEW TOUR決勝進出、G-SHOCK REAL TOUGHNESSの優勝でひと皮むけ、これからの活躍が楽しみな15歳の現在の心境を聞いてみた。
ELEMENT:昨年はDEW TOUR11位やG-SHOCK優勝など大活躍だったね。まず年末に行なわれたG-SHOCKから聞いていこうかな?そもそも今回出場することになったきっかけは何だったの?
RYO:VHS MAGの人から連絡がきて出場しないかと。G-SHOCKのREAL TOUGHNESSは前回の大阪での映像をチェックしていて、出場しているメンツも良いし、セクションも自分の好きなレールとステアだったから、出場したいと思ってました。
E:AJSAなどの国内コンテストでは敵ナシで勝ち続けているけど、今回も勝てると思った?
R:全然勝てると思ってなかったです。特に山城(正隆)君と松尾(裕幸)君はヤバい。松尾君はレール系、前回もフリップb/sリップスライドとか簡単にやってたし、またさらに上のことをやってくると思ってた。山城君は前回の大会で優勝していたし、技のメイク率も凄いし。
E:あの六本木ヒルズの特設会場で滑ってみた感想は?
R:観客が多くいつもと違う場所での開催だったから最初は緊張したけど、滑り始めたらほとんど緊張せずに自分の滑りができたかなと思う。最初のうちは何回かミスして焦ったけど、15分のジャムセッションだったから、ベーシックなトリックから1つずつこなしていって、セクションに慣れてからでかい技を狙うって感じでしたね。
E:来日出場していたBobby Worrestは、実際一緒に滑ってみてどんなスケーターだった?
R:好きなライダー。同じE’Sチームだし。昔からKROOKEDのビデオを何度も観ていて、回しがすごい上手いって印象が強かったけど、実際G-SHOCKのコンテストでは急にスイッチが入って、いきなりハンドレール攻めたりしていたから改めて凄いなって感じた。
E:決勝ではBobbyと凄まじい一騎打ちだったけど、セッション中はどんな気分だった?
R:試合中はそこまで気にしている余裕はなかったですね。横目でBobbyが凄い技をメイクしているのが目に入ると「ヤバイ」って感じて、もっと上のトリックを狙わなきゃと思ったけど、なるべく回りを気にしないで自分の滑りに集中してた。でも後からビデオでBobbyの滑りを観て、改めて凄さを感じました。


E:優勝を決めたb/s360ボードスライドは最初からやろうと考えていた?
R:考えていましたね。あのトリックをラストで決められればと。
E:あの日やろうとしてたルーティンは自分としては完璧だった?
R:だいたい完璧でしたね。思っていたよりも360ボードまでは早めにメイクできたんだけど、360ボードが思っていたより時間がかかっちゃって。ギリギリだった。
E:Bobbyが大技を決めて会場を盛り上げた後に、いいタイミングで被せて決めたよね。あれがジャッジに印象的だったんじゃないかな。何よりギャラリーが盛り上がってたし。かなりのギャラリーが集まっていたけど、緊張はしなかった?
R:昨年出場したアメリカのDEW TOURはもっと凄いギャラリーだったし、あれを経験していたからそこまで緊張はしなかったのかも。

E:近年は他にどんな海外のコンテストに参加してる?
R:昨年はDEW TOURとチェコのMYSTIC CUP、一昨年はDAMN AMと韓国でやったコンテストかな。
E:やっぱりDEWはすごかった?
R:DEWが一番ですね。会場がきちんとしていて、お客さんが座る席もあって。360度お客さんから観られている感じ。でもなんかG-SHOCKは一般のお客さんも多く観ているコンテストだったから、またちょっと違った雰囲気だった。違う観られ方というか。
E:そのDEW TOURで昨年ファイナルまで勝ち上がって11位になった訳だけど、あの時は結局何回勝ち上がってファイナルまで行ったの?
R:4回かな。1回戦目がアマチュアの予選で、2回戦目になると Jordan Hoffart、David Gravette とか名の知れているライダーが出てきて、3回戦目になると P.Rod とか Ryan Decenzo とかが出てきて、4回戦目がファイナル。DEWの時もいっぱい練習して、これやってあれやってというルーティンは決まっていたから、コンテスト中は回りを観ながらというよりは自分の世界に入っている感じ。
E:セミファイナル(3回戦)を10位で勝ち進んで、決勝進出を決めたときはどんな気分だった?
R:いやー興奮しました。決勝になると全米で生中継になるんですけど、スタート前にコースの真ん中に集まって、会場が暗くなって選手一人一人にスポットライトが当たって紹介されたりと、本当に演出が凄かった。会場の中心にある画面に自分の顔がバーンと映し出されて。。。ビックリしたね。緊張した。でも、決勝が始まってからは自分の滑りができたと思います。

E:ハンドレールが得意という印象が強いけど、いつぐらいからハンドレールをやり始めたの?
R:スケートを始めた頃から少しずつやっていたかな。最初はもちろんランプばっかりだったけど、体が小さいうちはバンクtoバンクのレールで練習して、徐々に身体が大きくなっていくに連れて下りのレールでも練習するようになりました。最近はフラットのレールで流せるトリックであれば、ほとんどがハンドレールでもできますね。
E:DEWのセクションはどうだった?
R:セクションはデカかったです。でも練習の時に選手のみんなが滑ってみて、「ここのレール長くない?」とか「このカーブ滑んなくない?」とかなると、練習が終わった後にスタッフがレールを切断たり、カーブの角を削ったりってすぐに対応してました。そういう部分はビックリしましたね。
E:エンターテインメントの追求だね。。。生で一緒に滑って「ヤバイ!」って感じたのは?
R:Manny Santiago、David Gravetteかな。Greg Lutzka は P.Rod よりもさらに後から登場して、全く練習していなかったんだけど、1時間ぐらい滑ってそのまま本番であの滑りだったから凄かったな。あんまメイクしてなかったけど。
E:向こうのコンテストと日本のコンテスト、何が違う?
R:DEWツアーは特にコンテストの規模が違うし、ショウという感じがしますね。あとは参加するライダーの考え方だけど、日本のコンテストの場合は前日に練習して翌日本番というのが多いけど、DEWの場合は3日前から練習できて、P.Rodとかも早くから来て一日中練習していたり。試合に対する考え方が違うと感じた。みんな真剣に優勝を狙っているんだなということが伝わってきます。
E:それだけ得る物やケア面も違うからね。日本でも簡単に取り入れられることは何かな?
R:日本のコンテストは1分間って決まっててもラストで何回かトリックができちゃうけど、海外のコンテストは時間に厳しい。その1分間という決められた時間内でやるという意識が強いかな。でも、日本も最近は改善してきてる気がします。
E:今年もDEW TOURには参加する?今年の目標は?
R:今年は海外のコンテストをメインで動く予定です。昨年のDEW TOUR11位は僕にとってとても良い結果だったし、それ以上を目指すのはなかなか難しいとは思うけど、目標は表彰台を狙っていきたいし、常に決勝に立てるような結果を残していければと思います。今年はDEW TOURとアジアンX-GAMES、MYSTIC CUP、それと昨年MYSTICに出場した時に関係者の人からフランスのワールドカップにも誘われたのでそれにも出場するつもり。ヨーロッパはレベルが高い。なぜかブラジルからの参加者が多いですね。コンテスト以外では、ストリートでもっと撮影したい。今年高校生にもなるし、もっといろいろな場所に行ってみたいです。

name:Ryo Sejiri / 瀬尻 稜 / せじり りょう
born:1996年12月11日生まれ。東京都出身
sponsors:Element, Red Bull, e’S, Oakley, Ninja, Venture, Autobahn, Sekino Racing, EFX, KDG, Murasaki Sports
interview by Naoshi Imai
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